友には好評、妻には不評な『私の朝食シリーズ』。
今回のメニューは「本シシャモ」です。
な~んだシシャモか安いもん食ってるな、と思ったあなた。
残念ながら大間違いです。
普通スーパーでシシャモとして売られているのは「カラフトシシャモ」(カペリン)という
本シシャモとは全く別の種類の魚なのです。
本シシャモは世界中でも北海道の太平洋岸の一部でしか獲れない
”日本固有種”なのです。
産卵場所として確認されているのは僅かに16河川という大変貴重なお魚なのです。
本シシャモの身は大変柔らかいため、グリルで焼くと身が崩れてしまいます。
その為焼くときにはクッキングシートを敷いたフライパンで弱火でじっくり焼く必要があります。
すると身からじわじわと脂が染み出してきてシートの上にたまります。
溜まった脂が今度は身をジリジリと焼いていくので薄っすらと焦げ目がついたら出来上がりです。
一口食べればカペリンとの違いが如実にわかります。
ほのかに甘い香りの中に脂たっぷりの身、その身は飽くまでもソフトで骨までもが柔らかいのです。
カペリンにありがちな苦味やエグ味といったものは一切感じられず、純粋な旨みのみが口の中に広がります。
味が全く別物なだけあって、価格もやっぱり別物です。
カラフトシシャモが20尾で1000~1500円なのに対して本シシャモは20尾で3000~3500円!!
今が旬の本シシャモのおいしさはプライスレス。
実際に食べた人にだけわかる価値が本シシャモにはあります。